住宅展示場がどんなところかをチェック。
住宅展示場で見るべきポイントと気を付けることを確認していきます。
住宅展示場ってどんなところで、何を見ればよいのでしょうか。
ちょっと建築士っぽい観点で、着眼点を示してみたいと思います。
住宅展示場とは?
モデルハウスを展示している場所。
Webio辞書より引用
住宅メーカーが自社の物件を展示する単体住宅展示場と、広い敷地内に、複数の住宅メーカーの物件がまとめて展示される総合住宅展示場とがある。
外観だけではなく、内覧もできるので、住宅を体感できる場所となっている。
日本全国で多数展開しているので、みなさんのお住まいから遠くないところにもきっとあるかと思います。
住宅展示場の特徴
無料
住宅展示場内での体験にはお金がかからず、無料で楽しめる。
契約したりするとお金がかかりますので要注意です。
自慢の逸品
広い敷地、大きな床面積の住宅をベースに、”オプション”と呼ばれる有料の設備や仕様をふんだんに採用しており、ハウスメーカー自慢の逸品を体験できる。
総合住宅展示場では、各ハウスメーカー自慢の逸品が並ぶので、それぞれの個性を見比べやすい。
デザイン、間取り、コンセプト、設備などで各ハウスメーカーの個性を見比べることが出来るので、好みのハウスメーカーを見つけやすい場所となっています。
リアル
住宅展示場にモデルハウスをもつハウスメーカーの多くは自社HPを所有している。
自社HPでは、各ハウスメーカーの情報が視覚的に分かりやすく掲載されている。
施工事例も豊富に掲載されており、情報量も自社HPの方が多い。
それでも、住宅展示場で体感する五感による情報をオススメしたい。
建築関係者でもイメージのつきにくいサイズ感を直に感じられるのは非常に貴重である。
- 1帖はどの位の広さ?
- 8帖の寝室は広いのか?
- 80cmの通路幅は狭いのか?
- 80cmのキッチン高は高いのか?
建築図面からリアルの情報を想像できるようになれる場所は、実際にモノ(=家)を見れる場所しかないと思います。
住宅展示場では、広さ・高さを営業さんに聞きまくることをオススメします。
プレゼント・イベント
結構な頻度でプレゼント企画・イベントが行われている。
プレゼント企画では、キッチン用品などの日用品雑貨をもらえることがある。
イベントでは、家電製品や旅行券を抽選していることがある。
子どもにも優しく、ジュースやおやつ、おもちゃなどが豊富に準備されている。
モデルハウスの中にはキッズスペースを設置しているところもある。
子どもと一緒でも楽しむことが出来ます。
我が家を例にすると、3歳の娘は、ジュースにおやつが出てくるし、遊ぶ場所もあるので、「おうちをみにいく」という機会を心待ちにしてしまっています…。
色々見て回りたいという親のワガママに付き合わせている罪悪感の中で、楽しみを1つでも見つけ、協力してくれている姿に頭が上がりません。
住宅展示場で見るべきポイント
私がオススメするのは、次の3つ。
- 広さ
- 高さ
- 設備
「特徴」のところでも触れていますが、住宅展示場では広い敷地で大きな家を建てているので、ここでいう「広さ」と「高さ」は、単純に敷地や家が大きいことを見てくださいという意図ではないため、少し補足します。
ポイント1「広さ」
ここでいう「広さ」とは、広さの程度感を掴むということ。
〇帖ってどれくらいかをイメージできるようになると、建築図面を見るときに困らなくなる。
住宅展示場の家は大きく作られていて、部屋数も多いので、感覚を掴む機会が多い。
広さの程度感を掴めるようになると、注文住宅だけではなく、建売住宅やマンションを見る際にも非常にタメになります。
見るべきポイントとしてオススメです!
ポイント2「高さ」
ここでいう「高さ」とは、高さの程度感を掴むということ。
〇cm、〇mってどれくらいかをイメージできるようになると、寸法での後悔がなくなるはず。
建築においては、トイレの座面高さ、キッチンの高さなどで人体工学に基づき、理想的な高さが決まっているものが多い。
しかし、身長や体格といったところは個人差があるものなので、住宅設備や家具といったものにはある程度の幅を選べるようになっているものがある。
住宅展示場では設備や家具といったものの高さを聞きながらまわることで、高さの程度感を掴みながら、自身における理想的な高さを見つけることをオススメする。
この記事を見てくれているみなさんには、「高さ」に関して、さらにもう1つのオススメチェックポイントを教えたいと思います!
ズバリ、「天井高さ」です。
天井高さに関しては、理想的な高さというものが決まっていないので、ハウスメーカーの個性が出ます。
ポイント3「設備」
ここでいう「設備」とは、給湯設備と暖房設備のこと。
この2つを挙げているのは、光熱費に影響のある設備であり、ハウスメーカーの個性が反映されることが多いから。
例えば、ガス設備が標準のハウスメーカーであれば、プロパンか都市ガスを選ぶことになり、地方によるものの、土地選びの結果がそのまま光熱費に影響を及ぼすことになり得る。
給湯設備と暖房設備については、採用している機器の確認をオススメする。
私は採用設備だけではなく、光熱費を必ず聞くことにしています。
住宅展示場の光熱費だけではなく、実際にそのハウスメーカーで建てた人のリアルな光熱費も聞くことが出来たりするので、家を建てた後の生活をイメージできます。
気を付けること
ハウスメーカーによっては、実際に契約・購入する時に割引をしてくれるところがある。
「法人割引」、「紹介割引」などに代表される割引制度を使用するにあたっては、初回訪問時に紹介カードなどの提出が必要な場合もあるので、少しでも可能性のあるハウスメーカーであれば、事前に調べておくことをオススメする。
ハウスメーカーの割引制度や注意点については、ネットやSNSで紹介している方が多いので、検索してみると良いと思います。
まとめ
住宅展示場で見るべきポイントのまとめ。
注文住宅を考えるとき、まずは住宅展示場という選択肢が出てくると思います。
純粋にいろいろな話を聞きに行くのも楽しいのですが、いくつかのハウスメーカーを見ると何を見るべきかが分からなくなりがちです。
そこで、今回はオススメしたい見るべきポイントを3つ提示してみました。