一条工務店で人気の太陽光発電について、事前シミュレーションをしてみました。
電気代が気になる昨今では、売電だけではなく、自家消費できる太陽光発電のメリットは小さくはなくなってきています。
どのようなシミュレーション結果が得られるのか、参考にしてみてください。
一条工務店に太陽光発電の事前シミュレーションをしていただきました。
基本的はほとんどお任せ状態で試してみた結果です。
実際に建てる前の事前シミュレーションと事後の実結果を並べていないため、精度は分かりませんので、参考までに見ていただければと思います。
シミュレーション条件
シミュレーション条件は以下の通り。
基本条件
都道府県 | 北海道 |
地域 | 札幌 |
パネル | 結晶系 |
地域区分 | Ⅰ地域 |
生活スタイル | 昼型 |
電力会社 | 北海道電力 |
延床面積 | 35坪 |
タイプ・仕様 | i-smart |
蓄電池定格容量 | 7.04kWh |
蓄電池最大出力 | 5.5kVA |
パネル条件
屋根方向 | -30°(南東) |
屋根勾配 | 1.5寸 |
太陽光容量 | 10.000kW |
オプション | 雪止め |
凄い細かい条件まで設定していますが、細かい条件は営業さんにお任せしていたので、ほとんど自分で設定していません。
蓄電池のモード
1~10年目までは昼間は売電のみの「ノーマルモード」、
11年目~は昼間に充電と売電を行う「節エネモード」とする。
シミュレーション結果
初年度の年間合計発電量
シミュレーションの結果、初年度の年間合計発電量は9,314kWh。
月ごとに見てみると以下の通り。
1月 | 0kWh |
2月 | 0kWh |
3月 | 959kWh |
4月 | 1,098kWh |
5月 | 1,277kWh |
6月 | 1,218kWh |
7月 | 1,174kWh |
8月 | 1,061kWh |
9月 | 953kWh |
10月 | 722kWh |
11月 | 449kWh |
12月 | 403kWh |
積雪期は発電しないシミュレーションとなっていますね。
年間の予想メリット
30年間の予想メリットは以下の通り。
10年間の予想メリット | 2,162,810円 |
20年間の予想メリット | 3,940,940円 |
30年間の予想メリット | 5,668,530円 |
内訳は以下の通り。
■1~10年目
- 自己消費量が2,825kWh (89,732円/年)
- 売電量が6,489kWh (106,954円/年)
- 蓄電池メリットが1,347kWh (19,595円/年)
■11~20年目
- 自己消費量が2,796kWh (89,732円/年)
- 売電量が4,614kWh (50,751円/年)
- 蓄電池メリットが1,130kWh (37,821円/年)
■21~30年目
- 自己消費量が2,777kWh (88,767円/年)
- 売電量が4,230kWh (46,530円/年)
- 蓄電池メリットが1,118kWh (37,462円/年)
経過年数に応じてメリットが下がっていくのはリアルですね。
30年で打ち切っているのは設備の耐用年数も関係しそうですが…。
まとめ
北海道札幌市における一条工務店での太陽光発電シミュレーションのまとめ。
シミュレーション通りのメリットが得られれば、導入の初期コストは回収できそうですね。
ただし、このシミュレーション結果に対しては、30年目までしか算出されていないことに気を付けて欲しいです。
設備には寿命があり、修繕・交換の費用が発生するため、そこも含めて検討することは忘れてはいけません。
ご自身が住まわれるであろう期間を考慮することが肝要です。